こんにちは、てりたまです!3歳の娘を育てながら、医療事務として働いている30代のママです。
これから「医療事務」や「調剤薬局事務」の資格を取ろうと考えている子育てママの皆さんに向けて、どちらの資格が自分に合っているのか比較しながらお話しします。

私自身、家事や育児と両立しながら医療事務の資格を取得し、現在は総合クリニックで働いています。その経験を活かして、皆さんに役立つ情報をお届けします。
調剤薬局事務と医療事務の違い
調剤薬局事務の主な業務:
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患者さんの受付
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処方箋の受け取りと確認
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薬の在庫管理
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レセプト(調剤報酬明細書)の作成
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会計業務
医療事務の主な業務:
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患者さんの受付
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診療報酬請求(レセプト)業務
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会計業務
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電話対応
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カルテ管理
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各種書類の作成
一見すると似ていますが、実際には大きな違いがあります。それでは、具体的な比較ポイントを5つに分けてご紹介します。
調剤薬局事務と医療事務を比較する5つのポイント
1.働く場所と環境
調剤薬局事務は主に薬局で働きます。一方、医療事務は病院やクリニックが主な職場となります。
私が医療事務を選んだ理由の一つは、病院という大きな組織で働きたいと思ったからです。様々な診療科があり、多くの医療スタッフと協力しながら仕事ができる環境に魅力を感じました。
一方で、調剤薬局は比較的小規模な職場が多いです。そのため、アットホームな雰囲気で働きたい方や、薬剤師さんとより密接に連携したい方には調剤薬局事務がおすすめかもしれません。

子育てママの皆さんにとっては、自宅から近い場所にある職場を選ぶことも大切なポイントになるでしょう。調剤薬局は街中にも多くあるので、通勤時間の短さという点では調剤薬局事務に軍配が上がるかもしれません。
2.必要なスキルと知識
医療事務と調剤薬局事務では、求められるスキルや知識に違いがあります。
医療事務の場合、以下のようなスキルや知識が必要です:
一方、調剤薬局事務では:
私が医療事務の資格を取得する際、最も苦労したのは医療保険制度の理解でした。複雑な制度を覚えるのに時間がかかりましたが、今では患者さんに分かりやすく説明できるようになりました。
調剤薬局事務の場合、薬の知識がより重要になります。薬の名前や効能、副作用などの基礎知識が求められるので、薬に興味がある方には向いているかもしれません。

子育てママの皆さんは、お子さんの薬を管理する機会も多いと思います。その経験は、調剤薬局事務の仕事でも活かせるでしょう。
3.勤務形態と働き方の柔軟性
子育て中のママにとって、勤務形態の柔軟性は非常に重要なポイントです。
医療事務の場合、病院やクリニックの営業時間に合わせた勤務が基本となります。大規模な病院では夜間や休日の勤務もあるかもしれません。一方で、診療時間が決まっているクリニックなどでは、比較的規則正しい勤務形態が多いです。
私の場合、総合クリニックで働いているので、基本的に平日の日中勤務です。土曜日は半日勤務で、日曜・祝日は休みです。この勤務形態のおかげで、娘の保育園の送り迎えもスムーズにできています。
調剤薬局事務の場合、薬局の営業時間に合わせた勤務となります。多くの薬局では、パートタイムやアルバイトの募集も多いので、より柔軟な働き方を選べる可能性があります。
例えば、「週3日」「午前中のみ」といった勤務形態を選べる薬局も多いようです。子育ての状況に合わせて働き方を調整しやすいのは、調剤薬局事務の大きな魅力と言えるでしょう。
4.キャリアアップの可能性
将来のキャリアアップを考えると、医療事務と調剤薬局事務では少し違いがあります。
医療事務の場合、経験を積むことで以下のようなキャリアパスが考えられます:
私自身、現在は一般の医療事務として働いていますが、将来的には管理職を目指したいと考えています。病院全体の業務改善に関わることで、より大きな視点から医療に貢献できると思うからです。
一方、調剤薬局事務の場合は:
調剤薬局事務から薬剤師へのキャリアチェンジは、時間と労力がかかりますが、薬に関する深い知識を得たい方にとっては魅力的な選択肢かもしれません。

子育てママの皆さんにとっては、今すぐのキャリアアップよりも、まずは仕事と育児の両立が優先事項だと思います。その点では、どちらの職種も両立しやすい環境が整っていると言えるでしょう。
5.やりがいと社会貢献度
最後に、仕事のやりがいと社会貢献度について考えてみましょう。
医療事務の場合、以下のような場面でやりがいを感じることができます:
私が特にやりがいを感じるのは、長期間通院している患者さんと信頼関係を築けたときです。「あなたがいてくれて安心」と言われたときは、この仕事を選んで本当に良かったと思います。
調剤薬局事務の場合は:
どちらの職種も、人々の健康を支える大切な仕事です。直接医療行為を行うわけではありませんが、縁の下の力持ちとして医療現場を支える重要な役割を担っています。

子育てママの皆さんは、お子さんの健康を第一に考えていると思います。その気持ちを仕事にも活かすことで、より深いやりがいを感じられるはずです。
子育てママが医療事務の資格を取得するまでの道のり
私の体験談
ここで、私自身の医療事務資格取得の体験をお話ししたいと思います。
私が医療事務の資格取得を目指したのは、娘が2歳になったころでした。それまで専業主婦として過ごしていましたが、そろそろ仕事に復帰したいと考えていました。医療事務を選んだ理由は、安定した職場環境と、人の役に立てる仕事がしたいという思いからでした。
資格取得の勉強は、主に娘が寝た後の夜間と、週末の夫の協力を得られる時間を使って行いました。正直、家事や育児との両立は大変でしたが、目標を持って頑張ることで、充実感も得られました。
勉強方法としては、通信講座を利用しました。教材が充実していて、分からないところはオンラインで質問できたので、独学よりも効率的に学習を進められました。
資格取得後、最初は不安もありましたが、徐々に仕事に慣れていきました。特に、患者さんから「ありがとう」と言われたときは、この仕事を選んで良かったと心から思いました。
実務経験を積む中で、資格取得時には学べなかった実践的なスキルも身につきました。例えば:
これらは、実際の現場で経験を積むことでしか得られない貴重なスキルだと感じています。
医療事務の仕事と子育ての両立:私の工夫
医療事務の仕事と子育ての両立は、決して簡単ではありません。しかし、工夫次第で充実した日々を送ることができます。以下は、私が実践している工夫です:
これらの工夫により、仕事と子育ての両立がスムーズになりました。もちろん、大変な日もありますが、その分やりがいも大きいです。
調剤薬局事務と医療事務、どちらを選ぶべき?
ここまで、調剤薬局事務と医療事務について比較してきました。では、子育てママの皆さんはどちらを選ぶべきでしょうか?
結論から言えば、それぞれの特徴を理解した上で、自分の興味や生活スタイルに合った方を選ぶのが良いでしょう。
医療事務を選ぶべき人:
調剤薬局事務を選ぶべき人:
私の場合は、様々な患者さんと接する機会が多い点や、将来的なキャリアアップの可能性を考えて医療事務を選びました。しかし、子育ての状況や個人の興味によっては、調剤薬局事務の方が適している場合もあるでしょう。

大切なのは、自分自身のニーズと各職種の特徴をよく比較検討することです。また、可能であれば実際に働いている人の話を聞いたり、職場見学をしたりするのも良いでしょう。
まとめ
医療事務を目指す子育てママへのアドバイス
医療事務を目指す子育てママの皆さんへ、いくつかアドバイスをさせていただきます。
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自分の強みを活かす:子育ての経験で培った忍耐力や多様性への理解は、医療事務の仕事でも大いに活かせます。
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学習時間の確保:子育てとの両立は大変ですが、少しずつでも継続的に学習時間を確保することが大切です。
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実践的なスキルを身につける:資格取得後も、接遇や医療知識など、実践的なスキルを磨き続けることが重要です。
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ネットワークを広げる:同じ境遇の方々とつながり、情報交換や励まし合いができる関係を作りましょう。
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自己肯定感を持つ:子育てと仕事の両立は素晴らしいチャレンジです。自分を褒め、自信を持って前に進みましょう。
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医療事務の仕事は、確かに責任も重く、習得すべきスキルも多いです。しかし、その分やりがいも大きく、人々の健康を支える大切な仕事です。

私自身、初めは不安でいっぱいでしたが、一歩ずつ前に進むことで、今では充実した日々を送っています。皆さんも、ぜひ自分の可能性を信じて、チャレンジしてみてください。
調剤薬局事務と医療事務、選択の際の注意点
お住まいの地域によって、調剤薬局と病院・クリニックの数や規模が異なります。地域の医療事情を調べ、就職のしやすさや通勤の便利さを考慮しましょう。
短期的な働きやすさだけでなく、5年後、10年後の自分のキャリアをイメージしてみましょう。どちらの職種がより自分の理想に近いでしょうか。
医療事務と調剤薬局事務では、必要な資格や取得にかかる時間、費用が異なります。自分の状況に合わせて検討しましょう。
可能であれば、実際に働いている方にインタビューしたり、職場見学をしたりして、リアルな職場環境を知ることをおすすめします。
勤務時間や休暇制度、急な休みへの対応など、子育てとの両立のしやすさは職場によって異なります。面接時に確認するのも良いでしょう。
医療や薬に関する知識、患者さんとのコミュニケーション、事務作業など、それぞれの職種で重視されるスキルが異なります。自分の興味や適性を考慮して選びましょう。
将来的な転職の可能性も考えておくと良いでしょう。医療事務の経験は他の医療機関でも活かせますし、調剤薬局事務の経験は薬に関連する企業でも評価されるかもしれません。
同じ医療事務でも、病院と調剤薬局では給与体系や待遇が異なることがあります。自分の希望する条件と合っているか確認しましょう。
大規模な病院と小規模な調剤薬局では、職場の雰囲気や文化が大きく異なります。自分に合った環境を選ぶことが、長く働き続けるコツです。
研修制度や資格取得支援など、自己成長の機会が充実している職場を選ぶことで、より充実したキャリアを築くことができるでしょう。
これらの点を考慮しながら、自分に最適な選択をしてください。どちらの道を選んでも、子育てママならではの強みを活かして、きっと素晴らしい医療事務スタッフになれると信じています。
医療事務の世界で、皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。頑張ってください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が、医療事務を目指す子育てママの皆さんの参考になれば幸いです。
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